けいたん

ロストケアのけいたんのレビュー・感想・評価

ロストケア(2023年製作の映画)
4.0
哀しき殺人鬼vs検事。「殺人」か「救い」か?どんどん変わっていく親、誰にも頼れずぼろぼろになる自分、思うようにいかず大切な親を怒鳴り、愛する我が子に手を挙げる、そんな自分を責める日々。「救い」であったかどうかは介護者と被害者にしかわからない。

斯波のやったことは絶対許されないし、斯波を英雄視してはいけない、だけど、
最愛の家族の死を願うことなどない介護、そんな未来がくることを、誰よりも願っていたのは彼だということだけは分かってあげたい。

ロストケアが介護について考えたり、周りの人と話したりするきっかけになったらいい。まだまだ先と思っても大切な人のために…。