KylieMia

恋する惑星 4Kレストア版のKylieMiaのレビュー・感想・評価

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)
3.8
4人の登場人物達が交差するストーリー。
みんな個性的で、中々ぶっとんだことをするので驚きの連続だった。
印象的だったのは、ウォン・カーウァイらしい演出。原色と淡い色をうまく組み合わせたことにより、原色がより際立って見える。また、全体的に青を中心としたトーンで抑えているので街の騒々しさすらも美しいバックグラウンドに見える。また切羽詰まったシーンなどは、赤のネオンやライトが多く映っていて躍動感が伝わってきた。
キャストはウォン・カーウァイ作品に欠かせない、金城武とトニー・レオンの2大スターの若い時の姿がなんだか新鮮。
金城武演じるモウは、恋人と別れ未練タラタラ負け犬感がダダ漏れなのになぜか自信を持っているという複雑なキャラクターなのにかっこよく見えてしまう。
トニー・レオン演じる警官663号も、普段はタフで真面目そうな雰囲気ながらも繊細な一面があり、彼の心が動いていく姿を表現していた。
フェイ・ウォン演じるフェイは、とにかくまっすぐすぎて可愛いのだが、ピュアすぎるが故に謎な行動をどんどんするが、あれくらい積極的だとかえって気持ちがいいくらい。
時代が移り変わっても、この作品の斬新な表現はずっと新しい感覚を与え続けるんだろう。
KylieMia

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