大学の時に途中で挫折したまま観られていなかったけれど、ようやく。
イグアスの滝は大変魅力的な名所。無限に水が流れ続け、一度足を踏み入れてしまえばもし溺れたら泳いで上がることは困難。
ファイとウィンの関係性を暗喩したものに見えた。
一緒に地球の裏側に行き、何回も喧嘩をして何度も別れるけど、結局一緒になってしまう。まるで運命共同体かのような2人だったが、実はたまたま職場が一緒になったチャンと別の関係性を築き、自分の環境を変えるような出会いとなるなんて思ってもみなかっただろう。でも、意外と人生って映画のように綺麗に収まるわけではなく、明確に区切りができるわけでもない。そんなリアルを映す映画だった。
モノクロとカラー、ブエノスアイレスと香港(や台北)、壮大な滝と小さな部屋など、色んなコントラストが描かれていたのも印象的だった。香港を逆さに撮っていたところとか、イグアスの滝の空撮とか、ところどころにあるカッコいい映像にも心が揺り動かされる。