このレビューはネタバレを含みます
写し方が素敵だ。
カットごとの構図や色、また部屋のスタイルもただ狭くて汚いだけじゃない。家具それぞれが古臭そうで、よく見たら可愛いものばかり。
例として、厨房を移す時には丸窓から。いなくなったと思わせるシーンはあえて同じ画角で人だけをいなくなさせる。
またほとんどが手持ちの撮影であるのにも関わらず、酔わない。なぜか考えた時に、この映像は目線を追ってカメラを持っていってると感じた。
同性愛に関わらずすれ違う恋愛は良くあるように見えるが、それをうまく写しとっている。この2人はこの後どうなったのか、見た後に余韻に浸りながら考えることができるのも楽しい。