このレビューはネタバレを含みます
ソフィアコッポラさんの色が滲み出ている。
少女時代のプリシラの部屋や、プリシラ自身のスタイリングも、庶民感を出しつつも可愛らしさをしっかり感じた。またプリシラがエルヴィスを待ち続けるシーンもお気に入り。
脚本はシンプルだが、お話に対してのコッポラさんの色付け方が素敵だった。それぞれのシーンの光や装飾に見惚れているうちに話が進んでいた。いつの間にか、プリシラは黒髪の濃いメイクではなく、元の姿に戻っている。
作中の音楽も、実際の曲を使えなかった分、プリシラに合わせた華やかだけどもどこか寂しさを感じさせる音楽だと感じた。
綺麗で、空気を感じる、透明感ある素敵な映像だった。