#Filmarks試写会にて
全斗煥の粛清クーデターはいかにして起こったか。
史実に忠実に再現された重厚で濃厚な歴史ドラマ。
「アシュラ」のキム・ソンス監督が再びファン・ジョンミンとチョン・ウソンを主演に迎えて描く非常にドラマティックなエンタメ作品となっている。
ファン・ジョンミンの狂気に終始圧倒される。
時に激昂し、時に薄笑いを浮かべ権力へのあくなき欲求をいやらしく見せる。
反する軍人としての正義感、信念を貫き通すチョン・ウソンは非常にヒロイック。
アフタートークの話がとても興味深くて勉強になった。
朴正煕が独裁政権を死ぬまで手放さぬために組織されたという「ハナ会」。
この秘密組織の影響は盧武鉉政権になるまで続いていたというから恐ろしい。
そして情報統制が敷かれていた時間が長かったゆえに、それが解き放たれてこのような史実に基づく歴史映画が次々と送り出されるようになったんだとか。
韓国映画のレベルの高さの裏にはやはり深い闇の歴史があったからなんだろう。。
今年の韓国映画は秀作揃いだが、これは群を抜いていた。
最後の集合写真に戦慄。
#ソウルの春