ロthコ

ソウルの春のロthコのレビュー・感想・評価

ソウルの春(2023年製作の映画)
4.0
1979年大統領暗殺直後のソウルが舞台。軍事政権から民主化への期待が高まる中起こる軍事クーデター。
チョン・ドゥグァン(ファン・ジョンミン)イ・テシン(チョン・ウソン)の緊張感ある駆け引きと、最終対決が見もの。その後のチョン・ドングァンのほろ苦い表情に本心が垣間見えた気がして印象的だった。
フィクションではあるが内容はほぼドキュメンタリーに近いのでは?とのことなので、韓国の近代史に興味がある方には特におすすめ。

崔盛旭氏(映画研究者)、森直人氏(映画評論家)によるトークショーも興味深く、作品への理解が深まり一連の事件に興味が湧いた。
当時は情報統制により知り得なかった事がここ10年で映画によって明らかになって来ており、今後もソウルの春のようなファクション(ファクト+フィクション)作品はどんどん作られていくであろうとのこと。

韓国が民主化に向かう過程を知れる作品も紹介いただいので観てみようと思う。

(史実時系列順)
キングメーカー(金大中)
KCIA 南山の部長たち(朴正煕暗殺)
ソウルの春(粛軍クーデター)
タクシー運転手 約束は海を越えて(光州事件)
弁護人(盧武鉉・釜林事件)
1987、ある闘いの真実(民主化闘争)


#Filmarks試写会 #ソウルの春
ロthコ

ロthコ