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東京2020オリンピック SIDE:Bのmiのレビュー・感想・評価

東京2020オリンピック SIDE:B(2022年製作の映画)
3.5
あまりにも色々なことが起きてしまったオリンピックだからこそ、是も非も賛成も反対も成功も失敗も全部ごちゃ混ぜにして肯定も否定もせず、監督自身が「はい」と飲み込むことで、満身創痍の中ギリギリ出来上がった作品ということなのでしょう(藤井風が降板?したとかで、エンディングを監督自身が歌ってるのも含め)
本質に触れることを拒絶し、最大公約数をとりにいきつつ、100年後に評価されることを主眼に置いたと思わざるを得ない、河瀬さん流の記録映画。個人的にはこうせざるを得なかったと思うし、最適解とすら思える。100年後へのアリバイ工作とでもいうか。誰も傷つけないお笑いならぬ、誰も傷つけない映画とでも言うべきか。
しかしながら、編集に関しては正直苦しい部分が散見され、オードリータンがほんの数秒出てくるだけだったり、時系列があまりに理解しづらかった部分はあった。
野村萬斎vs佐々木宏は見応えあり。ここだけはさすがに野村萬斎側に立ってたが、それは正解と思わざるを得ない。
水泳のコーチが言ってた、意味のある反省をしない限り変わらない。が、森喜朗への激アツメッセージとしてニヤリとする部分だったりして、観ずに否定するのだけは絶対間違ってると思う。
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