いちじく

長ぐつをはいたネコと9つの命のいちじくのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

気ままに冒険を楽しんでいたプスだったが、9つあった猫の魂は気付けば残り1つになってしまっていた。家猫へと引退するが、「願い星」の噂を聞いて9つの命を取り戻すことに。元カノのキティとチワワと共に黒い森へと向かうが、他にも「願い星」を狙う熊一家やホーナー一味と争うことに。
結局、すでに持っていた大切なものに気付いたプスたちと熊一家は「願い星」の地図を破り捨て、諦められないホーナーだけが地中に飲み込まれてしまう。

行きなりディズニーっぽいミュージカルから始まり、巨人との戦闘シーンはスパイダーマンや進撃の巨人っぽい。スローモーションが多用されるヒーロー映画っぽい。死の恐怖を実感してスランプになる主人公は少年漫画の王道っぽい。よくわかんないけどやたら強い敵がラストに出てくるのはRPGっぽい。
色々詰め込んだパッチワーク感。どっかで見たようなつぎはぎ感が気になっていまいち乗れない。色々な映画のオマージュがあるらしい。

プスとキティの猫二人(匹) + 孤児のチワワ + ツインテール(?)女と熊の家族 + 純粋悪のホーナー、、、そもそもの接点がない4組ものドラマがバラバラに語られるので物語に勢いがない(死神もいるし)。各々の過去が物語上で交流することもあまりなく、チワワがツインテールに熊の家族の魅力に気付かせるぐらい。
最大の強敵である狼死神は途中全く出てこないので忘れていた。チワワと狼でなんか関係ありそうなもんだけどなかった。

ストップモーションっぽい戦闘シーン最近の流行りなのか?あんまし好きじゃない。絵面の印象が強くなる代わりにスピード感が犠牲になって気持ちよさなくなると思うんだけど、これが適切な使い方なのかな?映画作りわからん。

ホーナーが巨大化するが、最初に倒した巨人と比べて強そうに見えない。

9つの命が猫にとっての普通なんだったらプスは余命宣告されたようなもんなんじゃないの?キティの反応冷たすぎる。人間で置換えて理解できないもんか。
ベタだけど死の恐怖を克服して強くなる主人公にはやっぱりあがる⤴️
元気がない人がいると頭を乗っけてくるチワワ。飼い犬思い出して泣ける。

前作は友人(ハンプティ)の心情の変化で、今回は主人公(プス)の心情の変化。続けて見ても主軸に変化があったので飽きないで良かった。
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