ルーク大佐

長ぐつをはいたネコと9つの命のルーク大佐のレビュー・感想・評価

3.7
ひとつの命といくつもの命。
『銀河鉄道999』がそうであったように、永遠の命や生まれ変わる命や長く生き続ける命をテーマとする話は、ヒューマノイド系映画でもよく描かれる。そこでは命が有限であることの意味や価値を哲学的に問うものになる。クリエイターが描きたくなるテーマなのだろう。

本作は子ども向けアニメの様式をとりながらも、大人へのメッセージを投げかけている。世代を問わず、楽しめる内容だ。

英語セリフでもいくつか笑えるものがあった。
たとえば、“agree to disagree”(不同意な気持ちを理解する)や、
“pickles”(瓶詰めでニッチもサッチもいかない状況)とか。

声優陣は感情表現がうまく、物語世界に引っ張り込むパワーがあるのだが、ひとりだけ声を聞いてガッカリのキャラがいた。
ハスキー&だみ声で「うぉぉー」とかのセリフも致命的にうそっぽい。

売れっ子女優でもっともニガテな顔と声のフローレンス・ビュー。こっちは物語世界に連れていかれているのに、一気に興ざめした。
あの女優はイジワルか情緒不安定のめんどくさい役柄が合うんだけども、本作の女の子とはギャップがありすぎた。-0.3かな。
ルーク大佐

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