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マルセル 靴をはいた小さな貝のxavierのレビュー・感想・評価

4.0
貝だって人生は、ままならない…
アマチュアの映画作家のディーンは、靴を履いている体長2.5センチメートルほどの貝・マルセルと出会う。祖母のコニーと一軒家でふたり暮らしでおしゃべりなマルセルが語る人生に感動したディーンは、マルセルを撮影しYou Tubeで公開し…
ストーリーはこんな感じ。
第50回アニー賞(アニメ界のアカデミー賞)3部門授賞をはじめ数々の賞を獲得したストップモーションアニメ作品

静止画からテニスボールが階段を跳ねながら降りていくシーンから始まる。テニスボールの中はくり抜かれていて中には靴を履いた貝マルセルが…
まぁ、何と言ってもマルセルの仕草っていうか動きが可愛らしい。
体長が2.5センチしかないから、ちょっとしか動けない。そのぎこちなさが一生懸命で仕方がない。またマルセルは一緒に住むコニーにかなり優しい。
両親とは前の住人マーク&ラリッサが大ゲンカをしてマークの荷物に紛れ込んでしまった為に離れ離れに…
コニーは唯一の肉親、そりゃそうなるわなぁ。そんなマルセルとコニーの前に現れたのがディーン。彼は屈託なく喋り続けるマルセルの姿をYou Tubeにアップしたところバズり瞬く間に注目の的になっていく。
マルセルには願いがあった。それは両親や家族を探すこと。バズったおかけで観覧者も多くなったことから、マークとラリッサの情報を提供してもらおうと考えるマルセルとディーンだったが、家を特定され増えたのは野次馬だけだった。高いところから探せば見つかるかと思い、山にも登ったりしたマルセルだったが、思いの外探す場所が広いことに気づき、ちょっとショックを受けることも…
そんな中、人形TV番組"60ミニッツ"への出演依頼が。家を留守にした時に、コニーを危険な目にあわせたと思っているマルセルは平穏な日常を守りたいという考えから出演を断るが、家族を探して広い世界に飛び出して欲しいと考えるコニーは出演依頼を受けて欲しいと願う。そんなコニーの気持ちを察したマルセルはインタビューを受けるんだけどね…
この後の展開がねぇ…泣けるんだよね
コニーのマルセルに対する思いに…

それにしても、このアニメを作る労力は凄かっただろうなぁ。上演時間90分の作品を作るのに7年もかかったらしいからね。でも、その分素晴らしい作品にもなっているしね…
とても気分が癒やされる作品でした。
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