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劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリアのdm10foreverのレビュー・感想・評価

3.8
【正統派な夏映画】

「仮面ライダー/ドンブラザーズ」同時上映のメイン扱い。
先のドンブラザーズでちょっと情緒が振り回されたところで、王道の仮面ライダーストーリーです。

冬映画の場合は、いわゆる「戦隊モノ」と切り離して『仮面ライダー』単品で勝負するため、スケールも結構大きくなりがちで特にディケイド以降の傾向としてレジェンドライダーが参戦する「お祭り映画」的な内容になることが多いんだけど、逆に夏映画の場合は、まだTVシリーズも終わっていない段階での公開ということもあり、ストーリー的にも「本編を逸脱し過ぎない程度に攻める」という努力が垣間見えるから結構好き。

今作「仮面ライダーリバイス」は『人間の中に潜むもう一つの顔(=悪魔)との折り合い、対峙、共生』という結構深いテーマがド~ンとあって、放送開始直後は「子供たちにわかるかな?」なんて思ってたけど、よくよく考えたら最近でも「ヴェノム」なんかもあったし、もっと言えば昔から「ド根性ガエル」っていう名作アニメもあって、別々の意思を持つものとの「共存共栄」っていうのは、それほど突飛な話でもなかったか・・・と納得。

基本的に「仮面ライダーシリーズ」はやっぱり「子供向け」というスタンスを崩してはいけないとは思うんだけど、その中でも毎回設定やストーリーを工夫しようとしているのがよくわかる。

特に最近は単純な「勧善懲悪」ではなく、悪が生まれる原因であったり、正義が死んでいく様であったりと、単純に子供向けと言い切ってしまうには勿体無いくらいにストーリー性が高いものも少なくない。
表現こそマイルドにされていても、キチンと読み込んでいったり伏線の回収なんかをやってみると、意外と骨太な作品だったりもする。

さてさて、今回はどんなお話になりますか。
新作ライダーの情報にも触れてしまうので、一応フィルターかけようかな。
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