るんこ

劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)のるんこのレビュー・感想・評価

4.0
舞台挨拶付上映会にて鑑賞。
前半ギャグパート、後半シリアスパートの構成。出だしから豪華ゲストキャラの登場に加え、途中もビックリゲストが出てきたり、そして後半の展開は非常に切なくて涙が出そうになりました。憎たらしいアイツとの最後のシーンもグッとくるものがあり、味わい深かったです。



ラストは次回作に含みを持たせており、本作のヒット次第では続編を観られる可能性があるので、シティーハンターファンには是非映画館に足を運んでほしいです。



前作の時もそうですが、エンジェルハートで心がズタズタになった「香ちゃんファン」の自分としては、令和の新宿に香ちゃんが生きているというだけで涙が出るほど嬉しいものです。本当にありがとうございます。



そんな大好きなシティーハンターをこれからも大好きでいたいし、これからも続編を観たいので敢えて書くと、令和の時代に合ったアップデートにもう少し配慮した方が良いのではと思うことは多々ありました。




スケベとシリアスのギャップがりょうちゃんの魅力であり、スケベを全部無くすのが良いとは思いませんが、美女を見て鼻の下を伸ばすとか、もっこり等の表現は良いとして、銭湯を覗いたり痴漢行為をはたらこうとするなどの犯罪性を伴う表現はもはや作品や観客にとってサービスではなくノイズになってしまっているように感じます。



幸い香ちゃんのハンマー制裁によってほぼ未遂に終わり、お仕置きも受けているのでギリギリガチ性犯罪者にならずに済んでいる感はありますが、もう一歩、ストーリー外の表現でハラハラしたりモヤモヤしたりがないように現代の価値観やバランスで描いてもらえるともっと作品を楽しめると思います。




一方で、キャストやTMNの音楽など、変わらないでいてくれる部分の良さや嬉しさも満載ではあるので、そういう良い部分はこれからも大事にしていってほしいです。



今回は敵キャラが単に悪い奴嫌な奴ではなく、戦い以外のシーンでは人間味が見られたり、憎めない部分があったりと、善悪だけでは測れない切なさもあって非常に魅力的な新キャラクター達も印象に残っています。



神谷さん伊倉さんのお話を聞いていても、本当に作品や演じているキャラクター、共演キャラを大切に思っていらっしゃる気持ちが伝わってきて胸が熱くなったので、是非また続編が観られるように、楽しみに応援していきたいです!
るんこ

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