南森まち

リバー、流れないでよの南森まちのレビュー・感想・評価

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
4.8
「おかしいんだよ、おじやがいつまで食べても無くならないんだよ!」京都の旅館で突如始まる2分間のループ。しかもその場の全員、記憶を保ったまま。混乱しつつ皆で対策を検討するのだが…というお話。

いやいや、2分じゃ何もできないでしょ…と思っていたが、2分ごとにキチンと話が進んでいく。毎回次の2分間が楽しみになる映画でした。

同じ場所を使った少し不思議なSF、そして息のあったコミカルなやり取り。『ドロステのはてで僕ら』以上にヨーロッパ企画の味が出ていました。
理屈は多少強引だけれど、それを補って余りある演技、脚本、見せ方、個々のキャラ立ち等々…感服いたしました。
ドロステを気に入った人は是非!

公開初日ということで、上田誠さん達による舞台挨拶&裏話が聞けました。
中でも膨大な数のループは、すべてきっかり2分間の長回しだというお話にビックリ。こだわりですなあ😅また、冬の貴船は日の出る時間が短いため、毎日朝2時半集合だったとか。いやー…すごい。

毎回、冬の貴船の小川&森の風景から始まるのも目の保養になりました。いいですね貴船。ぼたん鍋も美味しそうでした。行ってみたくなりました。