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リバー、流れないでよのwoosのレビュー・感想・評価

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
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テアトル新宿にてを鑑賞。
2023年新作劇場鑑賞55作目。
客席は4割くらい。
テーマ「貴船」

[全体として]
タイムループものだが、すごく短い時間をループするというのがとてもフレッシュだった。
お話的には、貴船神社の参道前に位置する老舗旅館「ふじや」で仲居としてはたらくミコトはある日仕事の合間で旅館の裏手を流れる小川をふと見つめていた。
仕事に戻ると番頭さんと食事の後片付け作業を行いながら世間話をしていたら、さっき自分がいた小川のほとりに戻ってしまう。
急いで片付けていた部屋に戻ると番頭さんも同じ体験をしていたようで、不思議がっているとさらにまた同じ小川に戻ってしまう。
他の従業員やお客、女将さんまで同じ体験をしており、どうやらこの地域一帯でタイムループが起こっているらしい。
どうやってこのループから抜け出すのか?みたいな感じの話。
舞台となる老舗旅館「ふじや」は主演の藤谷理子さんの実家らしい。

[良かったところ]
けっこういろんな要素を詰め込んではいるが、登場人物がループしている状況をソッコーで受け入れていくので話のテンポが良い。
リアリティはあまり感じられないが、そもそもリアリティラインが低い作品だと思うので突拍子もないことが起こっても観客が自然と受け入れられる巧さがあると思った。
コメディ要素も上記のような巧さにより、とても効果的だったと思うし、実際観客の笑いも起きていた。
「初期地はここです」とか、なんかセリフ回しがアニメっぽいなぁと思いながら見ていた。

[気になったところ]
京都を舞台にしているが言葉は京都弁ではなく標準語だったのはちょっと気になった。まあ劇中「京都」という言葉は出てきてないので、京都の貴船ではなくどこかの貴船ということなんだろう。

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あの場所に実際行ったことがあるが、とても良い場所なのでおすすめです。
沢蟹がいました。
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