台湾で謎のウイルス・アルヴィンが蔓延する中、ある日、ウイルスが突然変異し、人間の凶暴性を助長する疫病が発生する。感染者たちは罪悪感に涙しながらも、衝動を抑え切れず残虐行為を繰り広げるというストーリー。
キャラクター面では、主人公たちよりもゾンビとして登場するモブキャラの印象が強烈で、彼らの姿が物語の中で際立っている。演出面においては、コメディーのような過剰な残虐表現が面白く、観客を引き込んでいく。音楽に関しては、グラインドコア風のエンディングテーマが印象的で、作品全体の雰囲気にマッチしている。
映画の独自性としては、ポリティカル・コレクトネスの逆張りをし続ける露悪的な作風が珍しく、その点が楽しめる要素となっている。フィクションをフィクションとして笑える人にオススメ。