ダンクシー

哭悲/The Sadnessのダンクシーのレビュー・感想・評価

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
4.0
「よく聞いてください。新たな規定をお知らせします。男性の住民は今すぐ役所へお越しください。全員のアソコを切って犬に食わせます。女性がお越しになった場合は道端で犬に犯させます」

ノンストップ狂気。約90分間クレイジーが連鎖する。これはちょっとガチでヤバすぎたな〜。ウイルス系パニック映画の中でも群を抜いてダントツで狂ってる。頭おかしいよマジで。
でもねぇ、下品すぎてホントに好きですよ。エンタメとしてここまで開き直っちゃってると僕にはぶっ刺さっちゃいますね。早々の激ヤバババアの熱々ポテト攻撃からの車に轢かれるまでのスピード感、ここからもう虜ですよ。血のブシャブシャ加減も最高です。が、グロいのが苦手な人には絶対オススメ出来ませんね。痛々しい描写があまりにも多くて自分も何回かうわぁ…ってなっちゃいましたし。ある程度スプラッター映画観てないとトラウマ級にエグい作品だと思う。

感染すると大脳に作用しちゃうから、欲望が絶対に我慢出来なくなってしまう。その反動による強い罪悪感で涙を流す。また、思考能力は残ったままだから、思いつくかぎりの最悪な行為を行うモンスターと化す。
まさに狂った人間こそが一番怖いというのを体現した作品。よくこんな地獄みたいな設定思いついて撮ろうと思ったよな〜。まあ成功してるからすごいけどさ、さすがにきしょすぎるって!笑

電車のセクハラジジイのボス感が半端無かった。あんなんに追いかけ回されるの恐怖以外の何物でもない。俺だって絶対嫌だもん、あいつの顔とか恐ろしすぎた。

というか、主人公とかが叫ぶだけ叫びまくって全然逃げない。絶対逃げなきゃダメだろ!!電車内は密閉空間だからまだ分かるけどさ、ホラーあるあるすぎる。
あと、ラストのあの表情は一生忘れられない…。ラストのあの顔は超高評価。
プラスでラストに関して、感染して発症すると泣くという症状がキーポイント。ね、もうわかる人はわかると思いますが、鳥肌モノでしょう…?
でも、監督がその設定を忘れちゃってたらしく、なんとも分かりにくい曖昧な感じになっていますが…笑
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