ヒロシー

ショーイング・アップのヒロシーのレビュー・感想・評価

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)
4.0
ショットの力強さを蓮實重彦にも誉められているケリー・ライカートならではの映画。芸術家のいたたまれない生活の描写をスケッチ風に積み重ね、最後に文字通り籠の鳥が解き放たれてほんの一瞬のカタルシスを得る。じっくり見せるところとさらっと見せるところのバランスの良さも見事。こんなミシェル・ウィリアムズが見たかったNo.1を当たり前のように更新してくるあたりは相性の良さか。ホン・チャウもよかったが、『ファースト・カウ』でパートナーと出会えなかったifの姿のようなジョン・マガロがすごかった。
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