りふぃ

ショーイング・アップのりふぃのレビュー・感想・評価

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)
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何点をつけたらいいのか正直分からないので、点数はつけない。
良し悪しもいまいち分からない。

ただ、最後の鳩が飛び立つシーンで「もう飛べたのね」(うろ覚え)という隣人ジョーのセリフが全てなのかな?と思った。

主人公リジーは常にイライラしているし、イライラしている時の行動は最低(死にかけの鳩を窓から落として追い出したり、給湯器を直してくれない大家のジョーにキレたり)。
だが、基本的には優しい人。

結局面倒を見ることになった鳩を病院にまで連れていき、ジョーが紙の交換を頻繁にしているかどうかの心配までする。
精神的に不安定な兄の様子を時折見に行く。
などなど。

でも、これはある意味で過保護。
本来、補助輪ナシで生きていけるものたちに補助輪を外さないようにしているということ。
これはつまり、コントロールしているということでもある。

だから、個展前に作品が焦げたことにも意味がある。
リジー本人が個展で言っていたように「火は生き物だからコントロールできない」と。
コントロールできないからといって、美しくないかといえばそうではない。
コントロールできないからこその美しさもある。

この映画を観ている方々は、周囲に芸術家がいる方が多いように思う。
私も仲の良い友人に芸大に通っていた人々がいるが、こういう環境の中で過ごしていたのかと思うと興味深かった。
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