でるくい

CUBEのでるくいのネタバレレビュー・内容・結末

CUBE(1997年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

目覚めると立方体の中にいた。その立方体はいくつも連なっていて罠が仕掛けられた部屋もある。キューブからどうにかして脱出しよう!っていう作品。

いきなり男性の瞳がアップで映し出されて、立方体をいきなり見せて、その上罠が作動して男は細切れに。そしてタイトル”CUBE”が表示される。始まり方が簡潔なのに設定を即座に理解出来て感心した。

警官のクエンティン、彼がリーダーシップを発揮してリーダー的な立ち回りをする。しかし、次第に彼の暴力性が見え始め、最終的にはこいつにヘイトがめちゃくちゃ溜まる。てっきりこいつは正義だと思ってたのにまんまと騙された。というか罠で死んだ人の数よりこいつが殺した人数の方が多くてマジでヤバい。

ワースは人の果てしない愚かさを嫌い、外に出ることを拒む。レブンは説得するが、クエンティンによって刺される。ワースも襲われ最後はカザンを狙ったところで、ワースがクエンティンを抑える。ワースは最後に人の愚かさに抗った。そして最も人に悪意を向けなかったカザンがCUBEから抜け出すのも何だか示唆的で好きです。

極限状態での人の豹変する様が見たければこの作品ですね。
でるくい

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