パク・チャヌクの最新作は大人(アダルト)な逸品。過去の作品と比べると直接的な暴力や性描写は ずっと抑えたものになっている。それにも関わらず ここまで官能的な映画に仕上がっちゃうんだから凄い。円熟とは こういうことなんだろう。静かに燃える青い炎のイメージ。ストーリーが古典的な分 より監督の力量が際立つ。ちょっとヒッチコックみたいで変なカメラワークが癖になる。アップから対象を引きで撮るのが ぬめっとしていて好きだった。ザクロやスッポンというチョイスが確信犯的で隠しきれない変態性を感じる。隣のジジイが凄い音のいびきかきながら寝てて最悪だった。楽しみをぶち壊されてめちゃくちゃ悔しい。マジでクソ。ありえない。