監督 パク・チャヌク(オールドボーイ)
観終わった直後よりも、さあfilmarksでも書こうかと作品を回想した時に、脚本の緻密さをまざまざと見せつけられたんだ。
バイオレンスやエロスを描かせたら天才のパクチャヌク監督なのに、極力それを排して描いている。
それが、ソレの女としての魅力に溺れていくヘジュンの崩壊と、悪女だけど賢く静かにヘジュンを愛するソレの感情の機微の描写に成功してるんだ。
ラストシーン。ヘジュンは未解決事件を追っかける刑事だ。ソレの事件も含めて。ソレは、自分が消えることによって、自ら未解決事件にしてしまうことで、永遠にヘジュンが自分を追っかけてくれることを願ったのかな。愛するばかりに。