翻訳、他言語の解釈の齟齬、で起こるサスペンス。しかし期待しすぎたかな。過去作に比べて上品にみえるが、洗練とは違う気がする。絵的にはヒッチコックとかデパルマみたいな印象も受けるんだけど火曜サスペンス的な安っぽい感じにも見えなくも無い。韓国語中国語、のやりとりだが、私はどちらもわからないし、翻訳者がどちらの言葉も日本語にフラットに翻訳してるのでフガフガしてる感じが伝わりづらい。あと最大のノイズのクソ山(爆笑)
ならばドライブマイカーのように変に翻訳しようとせず爆走(てかこのポスター続編ですかw)とか、メキシコ人のセリフは字幕が出ないとかタモリの四カ国後麻雀とか世界はそういうもの！という割り切った演出が好きなので私にとってはSiriのやりとりはそれしたいだけやんにしか見えない。
でも「お嬢さん」で文章を理解させずとも機械的にエロ日本語を読ませようとするのはSiri的かもしれないw穴をほる、高いとこから落下する、などはパクマナーなのでそこまで斬新ではなかったかな。
好きなシーンはちょっと甘い会話のあといきなりベルトを外し出す主人公。いくら何でも強引やろ！と思わせてのホルスターをつけるための動作。こういうセンスをもっと見たかった。
あと2番目の旦那の安いロバートキヨサキ的な感じ、あのキモみももう少し見たかった。
ヒロインが初見ではファムファタルを演ずる
には小狡い感じにしか見えないのだが、終盤はきっちり仕上げてきてるのにうまさを感じる。
重要なのは多分目薬で、単純に恋愛で目が曇ってるという演出かもしれないし、言葉じゃなくて相手をちゃんと見ろ！というメッセージかもしれない。
