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逆転のトライアングルのacquaのレビュー・感想・評価

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)
4.0
この映画についてよく語られている貧富やジェンダーの格差やその逆転の話というだけでなく、冒頭のデートの支払いをめぐる男女の話には、前夜は奢ると言って誘い出したくせに払う気のない態度をとるような、フェミニズムやジェンダーとは関係のない「人としての誠実さ」に対する憤りの表現があるし、アビゲイルがキャプテンとして振る舞うことに決めた背景にある盲目的な「サービス」をするポーラに対する反発(サービスの語源をご確認ください)とか、生きるための殺生(さかなや蛸)が許され、勝利のための殺生(ロバ)には傷つきつつも鼓舞される人の残酷さとか。
そういうストーリー展開の背後のチクチクがいっぱいあって笑ってしまうシーンも自分自身と周囲の人びととの関わりに置き換えて見えてしまう辛さにゲボ出る勢い。

あとはそうね、
AND WOODY HARRELSON
の大きさ(物理的な)ね。
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