話題性だけで事前情報入れずに観に行ったら凄い作品に出会えた、やった
時折入るユーモアも心地よかった
ここまで綺麗に「人」を描けると気持ちが良い。
ラストの展開も個人的にはいい終わり方だと思った
〜以下ネタバレ〜
前半のフリが後半ここまで活きてくると見事という他ない
H&Mとバレンシアガをリズミカルに演じ分けていた時からは想像出来ない後半の圧倒的な展開力には脱帽モノ
平等を散々歌う割には虚飾溢れる歪な構造をしている日常を見せることで、島での生活という非日常での丸裸な人間の姿が映える
以下自分用まとめ
Part1 カカとカール
冒頭モデルのシーン
H&Mとバレンシアガのモデルの立ち振る舞いの違い
前者は笑顔で愛想良く、環境問題など社会正義を喧伝する、後者はユーザーを下に見るように無愛想に、リズミカルに変わっていく様は面白かった
平等などを歌うファッション業界
スマホばかりいじる彼女と対話を望む彼氏
男女の役割に問わられたくない彼氏
タクシーの運転手から闘えのアドバイス
Part2 ボート
マネーマネーとみんなで浮かれ叫ぶ添乗員、品のいい富裕層が自分の言い分を只々良かれと思い一方的に主張する
暴走する船内 舵の指揮を失った船によって船酔い人々、嘔吐、逆流するトイレ、ベロベロによった船長の演説、凄惨な現場、海賊による襲撃、自分たちで作った手榴弾によって死亡する富豪夫妻
Part3 アイランド
激動の展開、虚飾を振り翳していた富裕層やインフルエンサーが1人の人間として丸裸になる展開、砂浜で寝転がり漁を見守るサバイバル精神がない富裕層、
食事を巡ってトイレ担当のスタッフアビゲイルがリーダーになる展開、餌付け？、火守りを任せられた2人がバディのように協力してお菓子を食べるという悪巧み、性と引き換えに食事、狩りをするロレックスを売る富裕層、カカの嫉妬
最後リゾート施設ということがわかり、現実世界へ戻るきっかけを見つけたカカに、戻りたくないアビゲイルが襲いかかるところで終わる潔さ
