皮肉たっぷりに現代の、持つ者と持たざる者の分断を描いています。ストーリーは笑っちゃうほどシンプルで、たまにすっ飛ぶし、CGばっかなのとかにもときたま白けそうになったけど、終始ニヤニヤしながら観ていた。
お金というのは、そもそも信頼で成り立っている非常に不安定なものであることからもんかるように、状況によって価値が減じ得るが、権力というのは生き物の集団が存在する限りそこに間違いなく存在する。資本主義世界においては、莫大な財産を築くことが権力を保有することに繋がり、権力を保持することでお金を得やすくもなっているが、劇中のように２つを掌握することのベクトルが逆という世界が将来的にはあり得るかもしれない。それほど、不安定なものに固執することはあほらしく、本質的にもっと大事にすべきことはたくさんあることを示してくれているのではないか。それは愛なのか、性欲なのか、、、
