147分という上映時間の時点で危惧してたが、やはり『ザ・スクエア』と同じく色んな要素を盛り込み過ぎて冗長に感じてしまう。
社会の不均衡を物理的な船の傾きで端的に表すのは面白いけど、結局カールとヤヤとアビゲイルの三角関係に集約されるならそれ以外の人物はあんなに出す必要あったか?
富裕層の短絡的な行為で社会が崩壊する様を表現したいんだろうけど、海賊に襲われてから島に漂流するまでの流れが飛躍しすぎじゃない?
あと、意図的なのか分からないけど全体的に画面が暗くて役者の演技をちゃんと見せてくれない。
リューベン・オストルンド監督には、今一度『フレンチアルプスで起きたこと』ぐらいのシンプルさに立ち返ってほしい。