スティンプソンGon

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像のスティンプソンGonのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

アンバランスなのに均衡を保っている日常
みんな何かの呪いにかかっていてそれは過去のしがらみなんだけれど3世代それぞれから語られることで呪いの形が違うのがとてもわかりやすかったと思う。
差別の中にもさまざまな種類があって自分が差別を受けていることと別のことの差別は同一の「差別」に本人は捉えることができない。
当たり前の中にいた時自分に被害がなければ気付くことはすごく難しい。

亡くなったおじいちゃんのことをお父さんがyour grandfatherと言っていてハッとした。
結婚したとしてもおじいちゃんはお父さんにとっては他人であくまで子供たちの祖父って立場なだけなんだなと。
そんな他人のことをあれだけ尊敬することができる関係性が尊いなと思った。

なんかうまく言葉にできない感情になったけどまた一つ豊かになったと思う。

2023.23