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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像のmiraのレビュー・感想・評価

4.0
当たり前のように面白い。ほぼ室内でのやりとりなのに画面が広い。埋葬するシーン、ふつうちゃんと盛大に取りそうなもんだが遠景ショットだけで済ませる慎ましさ。印象的なドアや窓の使い方が目立つが、本当に空間仕切るのが上手い。自分のことを親父がけちょんけちょんダメ出しをしているところを目撃する息子そして、それを見る友達。先生が後ろが見える〜ってくだりと、息子がPC盗みにいくと後ろを向いた親父に声をかけられるくだりが対応している。地下鉄での黒人の視線この緊張感、パソコン盗んでからの画面の緊張感。主要人物以外ほとんどアップショットを避けている。たとえば黒人が警察に捕まるシーン一度もアップにしない。そこいらの映画ならボンネットにバン!とやられるシーンとかアップで撮りそうなもんだ。刑務所のシーン金網越しからのショットと正面切り返しの友達のカットやばいなー。こんな映画でもおもしろくなるジェームズグレイ。なんて慎ましい映画なんだろうか。
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