このレビューはネタバレを含みます
ポスターに、「永遠を壊したのは、僕」と書かれていたけど、レオも今にも壊れてしまいそうだった。
突き放したのは自分と言っていたけど、ずっとずっとその瞳は、本当は突き放したくないのに、大切なのに、って訴えかけているように見えた。
もしもあのときの女の子たちの発言が無ければ、とも思うけど、いつかはきっとそういうことを他人から言われたり自分で意識してしまったりする日が来ていたかもしれない。
あの年齢だからこその繊細さと脆さもきっとあって、それは家族ですら知らなかったり分からなかったりする。本人たちだけのもの。
そういう他人が簡単に決めつけて線引きすべきではないことって、人との関係性だけじゃなくて色々あると思う。
それが何なのか、自覚をすることも、自覚をしたうえで守ることも難しいはずだから、突然他人に触れられて初めて壊れてから気づくみたいなことって、全然有り得るんじゃないかな…。
レミもレオも、絶対2人とも悪くなくて、どちらの感情も当たり前のように感じた。
周りの視線なんて何もない、ただ2人だけの世界があったらいいのに…そんな風に思ってしまった。
