このレビューはネタバレを含みます
タイミングがタイミングでいろいろと喰らいすぎてこのレビューがかけなくて止まってしまった。
予告の感じでは、どこか離れ離れになってしまったぐらいなのかなと思ってたら、思ったより早いタイミングでの自死…映画的な表現で言うともっと決定的な出来事をきっかけとして書きそうだから勝手に「え、何をきっかけに…」みたいな気持ちを持ってしまったけど、それこそが私達が現実の出来事に対しても投げてしまう暴力性そのものじゃないか、と自分の浅はかさにもまた絶望してしまった。例えば仕事で毎日辛さがたまっていっている時、一人で考え出したら止まらなくなっていつもと同じ夜なのに耐えられなくなる、みたいなことは経験しているのに、感情の動きはルール通りになるものではない、それを他人の違う事情には広げて想像できない。
本当の気持ちがどうだったのか、そういうことじゃなくて、自分の何気ない言動を相手が同じ重さで捉えるとは限らなくて、一挙手一投足に責任は伴う。子供に責任は求められないけど、影響がいろんなところに及んでいく事は事実で。だからやっぱり生きるということは、本当に、難しい…。
この映画は本当に良くできている、とは思うのだけど、これを美しい、美しいと言ってしまうことがすごく残酷で、私達はこれを美しくなくとも同じように受け止めなければいけないんだよ、と思った。
