このレビューはネタバレを含みます
親友であるはずなのに、一緒にいることを恥ずかしいと思ってしまう。大切な人との関係を外部の人から見られた時の評価を気にしてしまう。
レオの後悔と親友レミの死はずっと背負うものだと考えるととても残酷で辛い。レミがいなくなってから思い出すのは、彼との幸せで美しい思い出。映画を鑑賞してる側も、レミがなくなるまでの美しい映像と、無邪気に自転車に乗って競争したり一緒に寝たりする2人の様子が脳に焼きついているから喪失感を引きずってしまう。
映画の舞台となったベルギーの学校では、さまざまな人種が混ざっていて生徒ひとりひとりの気持ちを大切にしている印象があった。レミのことがあった後の生徒へのケアがしっかりされていて驚いた。両親の子への接し方、兄弟同士の関わりが愛情に溢れていてどんなときでも気持ちをオープンにしている感じがして良かった。
レミの母親について
息子の親友に対しても、我が子のように愛情を注ぐ様子が印象的だった。レオが自分に対して何か伝えたいのをきっと感じとっていたのではないかと考えた。ラストでレオを森の中で抱きしめるレミの母親の様子には感動した😭
とても難しいテーマを扱った作品だが、レミとレオがここまでの仲になった過程をもう少し見てみたかった!