CLOSE／クロースのtoshiのネタバレレビュー・内容・結末

前作もとても素晴らしい作品だった、ルーカス・ドン監督作。
この監督は、年を重ねると忘れてしまいがちな、思春期の心の機微みたいなものを丁寧に描くのがとても上手だと思う。
日本で育った自分も、きっと中学ぐらいの時に多くの人が同じような感情だったり、似たような経験をしたことがあるんじゃないかなと想像できるシチュエーションだった。
繊細過ぎたとも言えるし、やや急に距離感を取りすぎたとも言えるし、母は感じとることが出来なかったのかとも言えるけど、誰が悪かった訳でも決してないし。
ただ最後、レオがレミのお母さんに、自分の気持ちを打ち明けたのはスゴイと思う。
きっと自分だったら、言えないんじゃないかな。
監督が意図してのことなのか、バストショットぐらいの詰めたサイズがずっと続くのが、綺麗な映像と相俟って、なおさら気持ちが苦しくなるところがあった。