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CLOSE/クロースのmatchypotterのレビュー・感想・評価

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)
4.0
近頃、レビューをちょこちょこ見かけて。
とても、美しく、儚く、切ない2人の親友に訪れる絆と別れの物語。

花を育てる農園の息子レオ。
この農園がめちゃくちゃ美しい。苗を植え、花が咲き、それを売る。

色とりどりの花が咲いていて。
緑や土の匂いがこちらまで漂ってきそうなすごく綺麗で清々しい風景。

そこで親を手伝ってあれこれ働いているレオもそれなりに手慣れていて、チャキチャキ動いているシーンがとても印象的。

2人の親友、レオとレミ。
レミはレオの近くに住んでいて常に一緒にいる仲良し。親友というよりももはや兄弟に近いような、いわゆる“ソウルメイト”。

そんな2人が学校でもずっと一緒にいることから周りから“付き合ってる”と言われ始めて、なんか気まずくなってレオがレミから距離を置き始め、そのレオに傷つくレミ。

レオはそのまま他の友達と仲良くし始めたり、アイスホッケーを始めたりして、レミとの距離は開く一方。
だけど、たまにレミを気にかけたりはするけど、それもどこかぎこちない。

そのまま距離が元に戻らないまま、、、別れが来てしまう。

思春期の前と、最中の、絶妙な男の子の心の中が滲み出てくる。
それを2人のやりとりや、このロケーションが形にする。

仲の良いことは悪いことではない。
だけども、この距離感が他からすると“ただの友達”っぽくない。
それがなんか、なんとなく、自分でも気付き始めて、、、。

その辺の、微妙で曖昧な少年と青年の間のような2人の男の子の揺れ動く心境、特にレオの気持ちがとてもよく伝わってくる。

気まずさを覚えて距離を置きたい気持ち、距離を置いたけどレミが気にはなる気持ち、別に嫌いになったわけでもないけどどうやって話しかけたらいいかわからない気持ち、気を紛らわすけどずっと考えてしまう気持ち、そして、レミに起きたことは自分が引き起こしたことが原因だと理解している気持ち。

レオの中の心がグジャグジャになってる様と、この美しく逞しい自然の風景のGAPがとても良かった。

誰が悪いとかではないけど、悲しみだけは押し寄せてくる。
やり場のない切なさ、悲しみ。だけども、レミはもう、、、。

レオも、落ち着かない気持ちをあれこれ行動に移してみたりしていく彼なりの苦悩が絶妙に伝わってくる切ない友情の物語。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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『matchypotterと映画の秘宝』
https://matchypotter.com/
作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
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