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トリとロキタのkikuのレビュー・感想・評価

トリとロキタ(2022年製作の映画)
5.0
トリとロキタ(2023)
いい映画です。ぶっ飛ばされた気分。
フォロワーさんから、ネオノワールだと聞いていて(ノワールはよく解らないが)確かにそうだと思う。この2人に、特に弟のトリにハラハラさせられっぱなし。上手く行ってくれとずっと祈ってた。5年か10年後に主演の2人が、あの名作に出ていたと言われる、良い役者になっていて欲しい
サフディ兄弟のグッドタイムに似てるけど、ダルデンヌ兄弟のトリとロキタは、サフディ兄弟みたいな、ちょっと引いて観察する感じじゃ無くて、監督の優しい視点を感じた。かと言ってクールな余韻、無音の余韻もあるし。全てを語らない感じとか。
移民の兄弟が生きていく為の悲しい現実は有る。動けば動くほど不味い方へ事態が進むけど、悲惨さとか悲しみだけじゃなくて、軽やかさというか、兄弟のガッツを感じた。うなだれて帰らされる様な重さだけじゃ無い。こういうの書くと誤解されそうだけど、
ガキンチョを舐めんなよ、みたいなガッツ。
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