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フォーエヴァー・ヤングのFumiのレビュー・感想・評価

フォーエヴァー・ヤング(2022年製作の映画)
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80年代パリの演劇学校を舞台にした青春群像劇。芝居に魅せられ全力で夢を追いかける若者たちの光の面に、エイズや薬物中毒など時代の影が見え隠れする。正直よくあるプロットではあるが、人物たちの若さの温度感が強くてそのみずみずしさと危うさに気がつけば没入した。
話はちょっとずれるが彼らのメイクやヘアやファッションの自由さや色鮮やかなトーンやさりげなさをみると今現代の日本の画一的な服装や誰もがどこぞのインスタグラマーをまねただけに見受けられるつまらない無個性感にも気がつかされる。

人が豊かに生きるとは?ということはどの時代も普遍的なテーマであることには違いない。

監督自身の経験に基づく話というだけあり人の体温と息遣いを生々しく感じる作品だった。たしかに、SNSのない青春時代というものはこういうものだった。

観てよかった。
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