え？という言葉を堪えたラストシーンをこの先も決して忘れることはできないだろう。
濱口竜介監督すごすぎる。
冒頭から長野の森の中を捉えたショットと音楽の快楽に浸っていたかとおもえば一転、濱口監督らしい人間の面白みを捉えたグランピング説明会に笑い、都会の人間独特のおかしみやスリリングな会話に冒頭した。面白抜群の作品かと思いきやまさかのラスト。
この快感と不快感こそが映画的な快楽なのかもしれない。かなり好きな作品だしこの先も考えてしまうだろう。濱口監督作品はとにかく現実世界と地続きだと感じさせるリアルな会話やシーンや役者たちによる演技とも思えないセリフが好きな一方で、ある種のファンタジー的な面があるところに唯一無二の魅力と中毒性がある。
とにかく自分が映画を見てしまうのはこういう作品に唐突に出会ってしまうからだと気が付かされる。大傑作。
