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聖地には蜘蛛が巣を張るのboringmanのレビュー・感想・評価

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)
4.0
映画始まって10分でこの映画の雰囲気にのまれました。お金の為に家から出る名もなき娼婦、運悪くサイードのバイクに乗り込んでしまい、殺されてしまう一連のシークエンスは素晴らしい緊張感。この映画を通して生々しい暴力表現が印象的でした。
サイードを演じたメフディ・バジェスタニがホアキンフェニックスと思えるぐらいの素晴らしい役者だと思いました。サイードの焦燥感を映し出していた。
この映画を見てサイードが何故殺しを始めたのかは説明されてないけど、イランに根強い女性蔑視なのかなと。映画では、はみ出しもの娼婦を街から一掃すると表現されてましたが、自身が抱えている焦燥感、ストレスみたいなものを解消するためとしか思えなかったですね。(殺した後恍惚の表情をするサイードが印象的)
小規模で公開されているのが勿体無い映画ですね、配信された際は是非。
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