井上荒野さん原作。そしてフィクションではない作品。ある程度名前なども違ったりしてた。
瀬戸内寂聴さんと荒野さんの父、母の物語。
R15指定の為、ある程度性的シーンはあるが、いやらしさは感じなかった。
みはる(寂聴)が段々とジレンマを抱えて、白木(豊悦)と別れるためにはどちらかが死ぬ…でもそれもできないから出家することにした…という点が、なんかあっさり。なのに、2人でお風呂で髪を洗うシーンや、髪を一房切るシーンは、とても切なく感じた。寺島しのぶさんならではであり、相手の豊川悦司さんであったからだと思う。
そして妻役の広末涼子さんが、案外自然体になっていて、ほとんどの女性は共感するか、理解できないかのどちらかだと思うが、個人的には理解不能。金のためにがまんしてるのか、子供のためなのか、愛してるからなのか、わからなかった。
ただ、実話(フィクションも含む)である為、やっぱり奥様は辛い人生だったんじゃないかと思う。
豊悦は、年をとっても『いやらしい雰囲気』が似合う男で、エロいシーンもエロさを感じない寺島しのぶさん、ふわっと自然体の広末さん、三者いい人選だと思いました。