とても心が痛くなる映画でした。
誰しも完璧じゃないけど、完璧を求めるゆえ、心はすれ違ったり、わかってもらえなかったりと。
それは、家族、父と子、母と子、元夫婦、現在の妻と子、そして父とその父。
今回のヒューは、強くて、でも弱い父。別れた妻から相談され、子のニコラスを引き取り、現在の妻と同居を始めるが、ニコラスは「自分はおかしい、父さん助けて」と救いも求めていたが、やはりそれも破綻してゆく。
そんな子を理解しようとするが、ニコラスのある嘘で、自分が嫌う父(アンソニー・ホプキンス)と同じ言葉をニコラスに言い放ってしまう。そして…
過ぎてしまえば、あの時こうしていたら?とか思ってしまうが、我が子ゆえに選択を誤ることもあるんだよな。
ラストは、もう心が痛くて、帰り道も重い気分になるくらいでした。
どこででも、誰にでもあり得る心の病に翻弄される家族の心に突き刺さるような作品でした。