もね

あちらにいる鬼のもねのレビュー・感想・評価

あちらにいる鬼(2022年製作の映画)
3.0
なんだろか。

何度も不倫をしている瀬戸内寂聴が、不倫相手の不倫に嫉妬するのが不思議。

作家白木の妻がひたすら凄いな。
一人勝ちだよ。
みはるが白木の愛人に会わされて怒るのに対し、妻はどの愛人が来ても顔色ひとつ変えずにお茶を啜れる。
愛人に夫の知らない顔を得意気に語られても、それを私に見せたら離婚する、と言えるし離婚の主導権は自分にあることを知ってる。

白木とみはるの不倫は陳腐。
むしろ、妻の方を主人公にして欲しかった。
こういう小説は文章を楽しむものであって映像化するとつまらなくなるんだろうな。

瀬戸内寂聴の人生なんだからどう考えたって濡れ場があるのに、そうなったら上半身だけでアンアンやってるのが違和感。
お風呂で髪を洗うシーンも顔のアップを順番に映してるだけ。
なら撮るなよ、と。
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