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ノマドランドのもねのレビュー・感想・評価

ノマドランド(2020年製作の映画)
3.8
「漂流する高齢労働者」っていうフィクションが原作らしい。
日本だと「ザ・ノンフィクション」を映画化したようなもんか?

郵便番号すら無くなってしまった雪国のネバダ州で生活するファーン。経済危機の煽りを受けて家を失い車に家財道具を詰めて日雇い労働の旅。
って、女性でもこうなんだ。

てっきりファーンはやむを得ずこの生活をしてるのかと思ったら違うのか。
かつての生徒に会った時に「先生はホームレスなの?」ってなかなかの衝撃じゃん。さらに「先生良かったらうちに泊まって」とかさ。

若い時から型破り、
さっさと家を出ていったと思ったら、
さっさとボーと結婚して、
いまは放浪生活。

とにかく、映像は美しい。
空けていく朝、
暮れていく夜に星空、
森や湖。

そっかファーンは街がなくなっても夫の思い出のある街を離れたくなかったのか。

人の生きる気力ってなにかわからないものだね。決してお金だけが幸せなわけじゃないと。
皆、悲しみや孤独を抱えてる。

あんな美しい風景を一人で見たら孤独感が増しそう。
エンパイアを出たファーンはどこにいくのかな。

前半は悲壮感が漂って観進められなかったけど中盤過ぎたら目が離せなくなった。
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