このレビューはネタバレを含みます
寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子の演技が素晴らしすぎて、あちらにいる鬼とは、どういう意味なのかと思いを馳せながら鑑賞。
簡単にいうと、不倫の話。
しかし、不倫は悪とは言い切れないような演出で、価値観を壊された映画。
妻子を持ちながら浮気と不倫を繰り返す男。その男の妻はすべてを知り容認している。
不倫相手である瀬戸内寂聴は家庭を壊さない範囲で男を愛している。
出家は死ぬこと、という切ないセリフも、
男を看取るのは妻と不倫相手ということも、
妻の底知れぬ強さも、男の弱さも、
スケールが大きくて凡人には理解できない世界観を楽しめる。面白かった。