すくりね

ノー・シャークのすくりねのレビュー・感想・評価

ノー・シャーク(2022年製作の映画)
3.2
9月21日 午後8時5分 心理的天気:晴れ

「ノー・シャーク」とはいえどもなんだかんだサメが出てくるはずと見込んで観始めた。サメ映画は普段観ないので、あえて一風変わったイレギュラーな作品から入るのもいいかもと思いつつ期待が膨らむ。


9月21日 午後8時10分 心理的天気:晴れ

なるほど、今作は主人公のモノローグを中心に進行していくらしい。
そしていろんなビーチをさまよって砂浜からサメを探すという効率度外視のほぼバカンス的なことをやるらしい。
絶え間なく話し続ける主人公は、ビーチでサメを探している。
あー、この人はサメに食べられて死にたい人らしい。
サメ自体大人しい生物で、食い殺されるのは稀だというのにあえて喰われに行くストロングスタイル。
通常のサメ映画の逆張りを貫くやり方は嫌いじゃないですよ。


9月21日 午後8時16分 心理的天気:薄曇

それにしてもこの主人公のビキニ際どいなぁ。
布の面積がやたら少ないし、尻の食い込み具合がすごいし、トップスは眼帯を2つ繋げたみたいになってるし。
もしかしたらこれは食べられる時に邪魔な部分を最小限にする工夫なのか?
だとしたらヌーディストビーチでサメ探すよな…?
まぁ大方多くのサメ映画で見られるようにお色気要素を足しておきたいっていう制作側の意向だろうけど。

サメはよ出しとくれ。


9月21日 午後8時32分 心理的天気:曇り

主人公全然サメ探さないじゃん。
むしろビーチにいる人の方を観察してグダグダとモノローグを進めるだけで。

どうやら主人公は自分のことをひとかどの人物だと思っているようで、ビーチにいる他の女たちを見下しながら自分はあなたたちとは違う特別な存在ですよ感を出してくるのが鼻につくなぁ。


9月21日 午後8時45分 心理的天気:曇り

主人公はやたらと自信があるようで、自分のことを美しいと称してる。まぁ綺麗な女優さんだとは思うけど、なかなかに傲岸不遜ですね。
その割に近くにいる女性の胸をメロンサイズとか言って気にしてたり、脚が綺麗とか言ってたりする。
結局は自信過剰な振る舞いは内面の弱さの裏返しなんだろう。

そしてなぜか自分の力を試すために他の客に攻撃を仕掛けるという謎ムーブには笑った。
勝手に他の人の敷いてるタオルに座ったり、メロン胸の女性の隣に超至近距離で座ったり、くつろいでいる女性に砂をかけ続けたり。
皆主人公に嫌気がさしてビーチを去っていく姿を見て満足げに微笑む主人公。
典型的なメンタル弱者っすね。


9月21日 午後8時52分 心理的天気:雨

謎の男にずっと後ろから見られるという気色の悪いイベントが発生。
それだけ露出度の高い水着で1人でビーチに座ってたらそういった輩も出てくるでしょうに。
なぜ浜辺でひたすら待ち続けるスタイルを取ったのか?
ボートで海に出て積極的にサメに喰われに行けばいいのに。
本気度が足りませんね。

ビーチにいた他の男性客に助けを求めるも、ドラッグをやっているように思われたのか、はたまた自分が煽情的すぎて胡散臭く思われたのか、男性は去っていってしまったと主人公は解釈する。
自分が魅力的だという考えは頑なに変えないんですね、強い。

その後もなぜかビーチに居座り続け、寝たふりをする主人公。
変態男が近寄ってきて、隣で寝顔を観察するシーンでかなり緊張感が走ったが、何もせず去っていくという。

…サメはどこかなぁ…?


9月21日 午後8時59分 心理的天気:曇り

どうやら気の合う男性をビーチで見つけたらしい。
最初は貝殻のことについて話してきたその男のことを「どうせナンパ目的でしょ?」とばかりに警戒心むき出しで対応。
しかし、ガチな貝殻好きだったようで、サメのガチトークをしてビーチの客に引かれまくってしまう主人公は親近感を覚える。

そこに、二人組の不良、というより頭の悪そうなパリピがやってきて水をさしてくる。
それで微妙な雰囲気になってしまい、貝殻大好きマンとは残念ながら解散することになった。

その後、遠くからパリピを眺める主人公。
そしてなぜかその2人のことを羨ましく思ったらしい。
というのも、1人は頭がよく、1人はバカという凸凹コンビの友情のようなものに憧れたようで。

あれだけ他人を見下しておいて結局1人は寂しい、みたいな孤高になりきれてない部分は承服できないけど、まぁそういう人もいっぱいいるんだろうなぁ。


9月21日 午後9時5分 心理的天気:薄曇

ビーチのアジア系男性客が話しかけてきて、ラケットに球がくっつく謎のおもちゃで遊ぼうと誘ってくる。
とりあえず応じるものの、なかなか楽しむ主人公。一通り遊んだ後浜辺で水平線を眺めながら2人で並んで無言で座るっていう。
多分言語が通じてないのかもしれないけど、こういった旅行先での言語を超えたやりとりみたいなのはいいなぁと思う。

ナンパしてくるわけでもなくただのんびりと時間を過ごすこの体験に主人公は心地よさを感じたようで、男性関連であまりいい思いをしてこなかったんだろうなぁという想像の余地を残してくるあたりドラマ性を感じる。

サメは…?


9月21日 午後9時15分 心理的天気:豪雨

ビーチで女性が声をかけてくる。ひとしきり話した後で、主人公の太ももに手を乗せるその女性はどうやらレズビアンらしい。
そしてそれを露骨に嫌がる様子もなく無言で去る主人公。
どうやらそれが相手にとって1番ダメージが大きいと考えたらしく、こじらせたクズ男よろしくそれがカッコいいとも思っているような節があったりで、つくづくねじくれてるなぁ。

というかそろそろ観るのに疲れてきた。
Youtuber並みに文章ごとの隙間をカットしてるから情報量は多いけど、そのわりに質の低い取るに足らないことをひたすらしゃべるだけだから飽きてくる。
マジでオーディオブックなのよ。


9月21日 午後9時25分 心理的天気:曇り

いきなりビーチにいる他の女性客のモノローグが始まる。
ここらで変化をつけようということだろうか?
しかもこの人もサメに喰われたい願望のある奇特な女性ときたもんで、なかなか面白い。

ただ悲しいかな、ビーチをうろつく主人公の話は一切出てこない。
主人公はあれだけ他人のことばかり気にしてたのに。
その辺のコントラストも出ててなかなか面白い展開かも。


9月21日 午後9時35分 心理的天気:曇り

翌日、主人公のモノローグに戻る。
同じビーチにまた前日と同じサメ出待ち女性がいたので話しかける。
当然のように気が合う2人。よかったね!!
これであとはサメが出てくるのを待つだけだ!


9月21日 午後9時45分 心理的天気:晴れ

あぁ…そうくるのね…
ノー・シャーク、なかなか面白い。
ただこの展開を観るがために1時間49分のオーディオブックを聴くのはまぁキツいっすわ。
一応人物が動いてたり、打ち寄せる波とか動きはあるけど、固定カメラでほぼ絵が変わってないから、正直静止画にしてボラギノールのCMみたいにしても同じですわ、主人公が全部状況を口で説明してくれるし。
まぁ人に話す分にはネタとして面白い映画かも。


9月21日 午後9時55分 
心理的天気:くもりときどきシャークネード

深刻なサメ不足により、他のサメ映画を鑑賞。
この映画ならさすがにサメがいっぱい出てくる…はず。
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