原作は途中まで読んで積んでますが、今回は既読範囲での実写化。
日本が舞台かつファンタジー色がそこまで強くない作品なので実写化との相性は良いと睨んでいましたが、実に良くできた実写化でした。
鑑賞前は山﨑賢人の杉元は少々顔立ちが優しすぎるかな？と思っていましたが、コメディパートではむしろそちらの方がしっくり来ていましたし、血みどろで戦う様はまさに不死身の杉元。あと筋肉がすげえ。
山田杏奈のアシㇼパも少々育ち過ぎでは？と思っていましたが、原作も初期は頭身高めでしたし、漫画的な誇張がないならむしろ自然な感じと言えるかも。
他の演者も総じてコメディとシリアスの振れ幅が広い原作の空気の中に上手いこと落とし込まれており、確かな原作愛と実写化の手腕を感じます。
特に舘ひろしの土方があまりにも格好良すぎる…
お話の方もある一部の展開を統合したりして尺を詰めていますが概ね丁寧に原作を追っているのが好印象。
アイヌ文化解説や食事シーンが簡素化されたりカットされたりしているのは残念ですが、実写で逐一やってしまうとテンポが死ぬので難しいところか。
本作の魅力の一つであるバイオレンスシーンもPG12だけあって容赦なくバチバチにやってくれるのがいい。
完全に続編を前提とした締め方だったのは気になりますが、この完成度なら間違いなくシリーズ化に持っていけると思うので、次回作も期待したいですね。
