厄介なファンが多い作品だからか極めて原作準拠に作られていた。センシティブな問題を扱っている上に原作改変が取り沙汰される昨今で奇しくもアクチュアルな作品となってしまったけど概ね問題になりそうなところが細心の注意を払って取り除かれていたと思う。
たとえばチタタプ。この言葉についても原作にない注釈設定入れて勘違いされないようになってる。
ただ、原作準拠しすぎて原作のコマ割りにカットを寄せていると感じる部分があった。カット割りすぎてたりスローモーション多用してたりとか。いかに野田サトルのアクション絵が映像的かがわかる部分ではある。
他良かったところ。
・ヒグマに皮ベロンされた人めちゃ顔似てる
・谷垣源次郎が谷垣源次郎
・ケント以外あんまり有名じゃなくてもちゃんと似てる人あててる
・監督の杉元とアシリパさんの関係性解釈高解像度すぎ。自分が漫画で気づかなかった二人の機微が余計な描写入れずに描かれてて、か解釈ぅ〜〜！！と思った
・熊や狼が偽物っぽくない
・漫画っぽい表現は省いて映画的リアリティ優先してる
・面白を追いかけすぎてない
・ちゃんと骨折れてそうなアクション
・団子の串にしてはちゃんと鋭利すぎる串
アイヌの文化をここまで映画に映した商業作品って他にないだろうし、アニメの方がなんなら改変してたと思うし割りと良くできていた映像化でファンとしては嬉しい。
