ゴン吉

ゴールデンカムイのゴン吉のレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
4.0
日露戦争からの不死身の帰還兵とアイヌ少女による金塊探しの旅を描いたアクションドラマ。 
山崎賢人が主演、山田杏奈がヒロインを演じ、眞栄田郷敦、矢本悠馬、玉木宏、舘ひろしらが共演。
原作は週刊ヤングジャンプ(集英社)に連載された野田サトルの累計発行部数2700万部超の冒険活劇コミック。  

1906年(明治39年)の北海道。日露戦争の二百三高地での激戦を生き抜いた第一師団の帰還兵・杉元佐一(山崎賢人)は、北海道の小樽に近い雪の積もった山中で砂金を採っていると銃を持った一人の男と出会う。その男からアイヌ民族から奪った隠し金塊の話を聞く。男の話では、金塊を奪った男は網走監獄に投獄され、金塊の隠し場所を24人の死刑囚の体に刺青として描いた後に彼らを脱獄させ、24人の刺青が揃うと隠し場所が分かるという。杉元は話を聞き終えた直後にヒグマに襲われるが、危機一髪でアイヌの少女アシㇼパ(山田杏奈)の放った矢に救われる。彼女は金塊を奪った男に父を殺されており、父の敵を討つために杉元とともに金塊探しを始める.... 

「不死身の杉元だ!」
オープニングは日露戦争の最大の激戦地として有名な二百三高地での壮絶な戦闘シーンで幕を開ける。
それから二年後の北海道小樽を舞台に、杉元は幼馴染との約束を果たすため、一方、アイヌの少女アシㇼパは殺された父の無念を晴らすため、二人はコンビを組んでアイヌから奪われた金塊探しの旅に出る。
二人に加えて、日露戦争での砲撃により前頭葉の一部を吹き飛ばされたイカれた第七師団の鶴見中尉(玉木宏)、元新選組土方歳三(舘ひろし)、脱獄王の白石由竹(矢本悠馬)ら網走監獄脱獄囚たちのそれぞれの思惑が交差しながら、隠し金塊の争奪戦を繰り広げる。
リスやカワウソ料理などの食文化をはじめとするアイヌの習慣や生活をユーモアを交えて紹介しており興味深い。
アイヌの少女の話だと「ヒグマは巣穴に入って来た人間は殺さない」そうだが本当だろうか?
ヒグマに加えてリスや白エゾオオカミなどがストーリーを盛り上げる。
アイヌ少女アシㇼパの弓矢や北海道ならではの馬ぞりアクションなどを満喫できる。
ラストは味噌がミソでホッコリです。
「お代わり!」
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