この監督はゴールデンカムイをこういうものとして捉えたのかという驚きと軽蔑を、劇場に行かなくて良かったなという実感と共に味わった。
こう捉えたのか、とはいったものの、実際は別な捉え方をしていたが単純に下手くそなだけだったのかもしれない。
そもそもゴールデンカムイの捉え方なんて人それぞれだ。人類の数だけ捉え方はある。ターミネーター新起動の捉え方は全人類見渡しても2種類くらいしか捉え方がないと思うけど。
それにしても漫画原作実写化の際の「特撮の延長線上くさいルック」はなんとかならんもんかね。戦地に行ってる奴らの軍服があんなに綺麗なまんまなわけねえんだよ。アベンジャーズじゃないんだからさ。インスタント汚しでそれっぽく泥とかなすりつけてるけど無理無理。ばかじゃないの。余計に嘘くさいんだってそういうのは。
そういうところの気配りが根本的にないから倒れてる兵士も「倒れてる」でなく「寝転がってる」ようにしか見えない。
原作の痛みを伴う衝撃もこの映画では中学生がワイヤーアクションを覚えてる途中です!みたいなヘコヘコした軽口のおチャンバラ。
つまり衣装も芝居も全てがコスプレ。お疲れ様でした!