湊健一郎

希望と絶望 その涙を誰も知らないの湊健一郎のレビュー・感想・評価

4.0
【アイドルの残酷ショーについて想うこと。】


前作はTOKYO DOME公演が決定する所までを描いたサクセスストーリーだったのに対し、

今作は DOME公演ができるようにまでにな。
人気も背負う物も大きくなり過ぎたグループメンバーが重圧の中で壊れ始める様が描かれている。

またコロナ禍にはいり活動に制限がかかりアイドルとしてモチベーションを保てない苦しみをえがいている。

前作より重めの内容。

残酷ショー。

これをファンが観たいのかと言えば総意はそうでも無い気がするし、メンバーが観せたいのかと言えばリーダーが言ってたようにあまりみせたくないかもしれない。


AKBのあっちゃんが過呼吸になった様子をドキュメンタリー作品が有名ではあるが、あれから10年以上経った今オトナ達が彼女に求めるアイドル像とアイドル自身が追いかけていくものにズレがあるのかもしれないと観て感じた。

とくにケヤフェス後のシーンはそれを物語っていたとおもう。

彼女達はひたすらがむしゃらにがんばっているのはかわりない。

ファンは精一杯応援するしかない。

心身共に健康でいてほしいと節におもい劇場をでました。
湊健一郎

湊健一郎