このレビューはネタバレを含みます
幸せな家族のキャビン泊に突然現れた訪問者は狂信的な終末論者であったでござる…というのが襲われた家族側の思いで、人類の滅亡を自分達の命を賭けてでも阻止したいという思いが訪問者の方であると。
この作品では、聖書に書かれている終末が実際に現象として起こる。すなわち過去の人々が神として伝えてきた存在が実存するという様を描いてみせるわけで、人類側からするとその所業のあまりの唐突さと理不尽さと残酷さは正にホラーだなと。
人類の心根を問うとかそんなんじゃなく、ただ無作為というか適当に選んだ人物たちに生贄になれという、俺のいうことを聞かなければお前らだけじゃなく同類全部滅ぼすよというメチャクチャな存在が神であるとw
最終的に事象を信じて選択をする家族を悲しみを携えながらの聖者として描き、一見宗教に対する肯定にも思えるけど、実はこの作品、宗教上の神と呼ばれる者の酷さを描いた作品なんじゃないのかなwとか思ったり。
芳しくない評判も聞くが俺はメチャ楽しめましたわ。